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【プロ監修】新卒・転職者必見!ホワイト企業の見分け方

ホワイト企業
※本記事は500名以上の転職成功実績のある某大手現役キャリアアドバイザー監修済です

 

ホワイト企業に入社したいけど、どう見分けたらいいのかな?ホワイト企業へ採用されるにはどうすべきか知りたいな…

こんなお悩みを解決します!

 

本記事の内容

そもそもホワイト企業とは

ホワイト企業を見分ける特徴

ホワイト企業に採用されるにはどうするべきか

 

新卒・転職者限らず、「ホワイト企業で働きたい」というのは全サラリーマンの本望ですよね。

 

今回は、2回転職活動を経験したぼくが『ホワイト企業とは・見分け方・情報収集の仕方』などを解説していきます。

 

本記事を読むことで、『ホワイト企業への転職確率』を上げることができます!

 

 

ホワイト企業とは

ホワイト企業

実は、ホワイト企業には厚生労働省が定めた明確な定義が存在します。それは、「安全衛生優良企業公表制度」と呼ばれます。

 

厚生労働省のHPでは下記のように定義されています。

安全衛生優良企業とは、労働者の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善しているとして、厚生労働省から認定を受けた企業のことです。
この認定を受けるためには、過去3年間労働安全衛生関連の重大な法違反がないなどの基本事項に加え、労働者の健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働防止対策、安全管理など、幅広い分野で積極的な取組を行っていることが求められます。

引用元:厚生労働省|安全衛生優良企業公表制度について

 

つまり、社員の安全管理や健康促進、更にはメンタルケアまで幅広い範囲で積極的に取り組む企業のことを指します。

 

過去3年間の内コンプライアンス違反が無いなど約80項目に及ぶ厳しい審査に合格した企業には、以下の「ホワイトマーク」が贈られます。

ホワイトマーク

 

現状、全国でまだ36社しか合格しておらず、まだまだ認知度は低いのが実情です。

 

ホワイト企業を見分ける一般的な特徴

ホワイト企業

ホワイト企業を見分ける一般的な特徴は下記7つ。

・離職率が低い(勤続年数が長い)

・残業時間が少ない

・給与が高い

・業績が安定している(目安は3期程度の推移をみる)

・年間休日120日以上

・有給休暇の取得率が高い

・福利厚生が充実している

順番に解説していきます!

 

離職率が低い(勤続年数が長い)

離職率や勤続年数については、業種や業界により異なりますが、下記の通り厚生労働省より3年以内の離職率が発表されています。

新規学卒就職者の就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者39.5%、新規大卒就職者32.8%

引用元:厚生労働省|新規学卒就職者の離職状況(平成29年3月卒業者の状況)を公表します

 

このあたりの情報は企業の公式HPや就職四季報などに記載されています。

 

特に就職四季報は必須ツールですので、お持ちでない方は購入されることをオススメします。


離職率や勤続年数は業種や業界により異なるので、志望企業ごとに比較検討していきましょう!

 

残業時間が少ない

前提として、労働時間は労働基準法によって原則週40時間、1日8時間までと定められています。

 

そして、時間外労働の上限は月45時間までが原則、月80時間を超えると過労死ラインになると言われています。

 

残業時間についても就職四季報や求人票で確認できます。

 

また、配属先によって残業時間がバラバラなケースがありますので、面接時に残業時間の目安は質問して下さい!

 

監修元CA
加えて、ホワイト企業ではみなし残業制や裁量労働制ではなく、残業したら残業した分全て給与として受け取れるのも特徴です。

 

給与が高い

給与水準も業界や業種により異なりますが、下記の流れで比較するのがオススメです。

➀その「業界」の平均年収を確認

➁その「企業」の平均年収を確認

➂ ➀と➁を比較

これらの情報も就職四季報や企業の採用HPを参考にして下さい。

 

また、厚生労働省より発表された高卒・大卒・院卒の男女別平均初任給は下図の通りです。

平均給与
引用元:厚生労働省|学歴別にみた初任給

 

例えば、大卒男性は約21.3万円大卒女性は約20.7万円です。新卒の方は比較対象にして下さい。

 

業績が安定している(目安は3期程度の推移をみる)

業績が安定していると給与面(特にボーナス)、福利厚生(住宅手当など)で還元を受けられる可能性が高いです。

 

年に3回ボーナスが出る企業もありますが、そのような企業は業績が安定しているから従業員へ還元できるのです。

 

業績については、就職四季報や企業の公式HP、Yahoo!ファイナンスで確認できます。

 

Yahoo!ファイナンスでは、下記の流れで業績が確認できます。

➀TOP画面で「企業情報」を選択

➁「上場企業検索」のまま企業名を入力し、検索

➂画面左側の「連結決算推移」を開く

 

元銀行員のぼくが企業選びの際に見ているポイントを簡単に2つ解説していきます!

 

日本と言えばこの企業!トヨタ自動車の決算情報を添付します。

トヨタ自動車

 

売上高・売上総利益(粗利)・経常利益の推移はどうか

売上は言うまでもなく事業が継続できているか確認できるポイントですが、「粗利」と「経常利益」を確認することも非常に重要です。

 

なぜなら、粗利は『原価以上にどれだけ高い価値提供をできているか示す指標』であり、経常利益は『通常の事業活動でどれだけ利益を出せているかを示す指標』だからです。

 

例えば、急に粗利が下がっていると「競合他社と単純にコストの勝負になっているのか?材料代のコストアップを顧客に転嫁できないのか?」など推察できます。

 

当期利益も大切ですが、当期利益には普段発生しない「土地の売却損益」や「株式など有価証券の売却損益」が関係するため、本質的な部分は掴めません。

 

トヨタ自動車の2021年3月期で見ると、コロナ影響で売上はやや落ち込みましたが、経費の削減などにより経常利益は前期よりも良い数字を残しています。

 

このように、しっかり利益を出せる会社なのかは要確認です!

 

自己資本比率の数値

自己資本比率とは一言で言うと、「その企業の財務の健康状態」を示しています。

 

つまり、返済義務の無い自己資本がどの位蓄えられているかの指標で、業種にもよりますが30%以上だと優良企業と判断できます。

 

自己資本比率が高ければ高い程、経営が安定しており、倒産する可能性が低いという解釈ができますので、ぜひ確認してみて下さい!

 

年間休日120日以上

労働基準法では、年間休日の下限は105日、一般的には120日程度とされています。

 

年間休日が120日以上であれば、基本的に完全週休2日制であり、土曜出勤もない場合が多いです。

 

もっと言うと、年間休日125日以上あれば更にホワイト企業だと言えます。

 

有給休暇の取得率が高い

下図のように有給休暇の付与は労働基準法によって定められています。

有給
引用元:厚生労働省|年次年次有給休暇の付与日数は法律で決まっています PDF

 

有給休暇取得は労働者の権利ですので、有給消化率100%に近い企業を選びましょう!

 

監修元CA
求人票の有給消化率だけを鵜呑みにするのではなく、就職四季報や面接で直接質問するといいですよ。

 

福利厚生が充実している

福利厚生には実は『法定福利厚生』、『法定外福利厚生』の2種類あります。

 

法定福利厚生は企業の義務ですが、法定外福利厚生は義務ではありません。よって、法定外福利厚生がどれだけ充実しているかに注目する必要があります。

 

下記で法定福利厚生と法定外福利厚生の例を見ていきましょう。

法定福利厚生

・社会保険

~健康保険

~介護保険

~労災保険

~厚生年金保険

~子ども・子育て拠出金

 

法定外福利厚生

・住宅手当(家賃補助)

・食堂(食事補助)

・健康診断

・リロクラブなどの福利厚生サービスへの加入

・育児休暇

・介護休暇

・資格取得奨励金

・リフレッシュ休暇やハートフル休暇などの特別休暇  etc...

 

このように法定外福利厚生にも様々な種類がありますので、求人票などでよく確認して下さい!

 

求人票からホワイト企業を見分けるポイント

求人票

求人票からホワイト企業を見分けるポイントは下記4つ。

・年代別の年収を詳細に公開している

・離職率や勤続年数を詳細に公開している

・月平均の残業時間や残業代について詳細に公開している

・3ヵ月以上募集を行っていないか

順番にみていきましょう!

 

年代別の年収を詳細に公開している

ホワイト企業では、年代別にモデル年収を詳細に公開している企業が多いです。

 

理由は、「入社後のギャップを無くす為」です。このギャップが無くなれば、長く働く方も増え、キャリアビジョン・ライフスタイルが明確になる方が増えます。

 

自社の年収に自信があるからこそ詳細に公開できるということです。

 

離職率や勤続年数を詳細に公開している

前述の通り、ホワイト企業では離職率が低く、勤続年数も長い傾向にあります。

 

その為、求人票で堂々と離職率や勤続年数を公開しているのはホワイト企業の可能性が高いです。

 

このようなデータは1社で長く働き続けていきたい方にとって非常に重要な指標になりますので、しっかり確認して下さい!

 

月平均の残業時間や残業代について詳細に公開している

ホワイト企業では、このような月平均の残業や残業代の基準を求人票に詳細に公開しています。

 

これも堂々と公開しているのがホワイト企業の特徴で、月平均の残業や残業代の基準の記載が無い企業は怪しむべきです。

 

残業が多いと心身ともに疲弊していきますし、プライベートの時間も確保できなくなります。

 

また、残業したとしても働いた分だけ給与として受け取れるのかも要確認です。

 

3ヵ月以上募集を行っていないか

現職で何度か求人を出したことのある上司や監修元CAに聞くと、長くても2ヵ月以内で採用が決まるようです。

 

なので、3ヵ月以上募集をかけている企業は中々採用ができず、労働者から見て魅力の薄い企業である可能性があります。

 

気長に転職活動したいという方は、ぜひ参考にして下さい。

 

その他ホワイト企業を見分けるポイント

ホワイト企業

その他、ホワイト企業を見分けるポイントは下記3つ。

・国からどんな認定マークを受けているか

・ホワイト企業アワードに選ばれているか

・口コミやSNSでの評価はどうか

順番に解説していきます。

 

国からどんな認定マークを受けているか

ここでは、働きやすさを示す下記2つの認定マークについて解説していきます。

・くるみんマーク・プラチナくるみんマーク

・えるぼしマーク・プラチナえるぼしマーク

 

くるみん・プラチナくるみんマーク

くるみんマーク・プラチナくるみんマークとは、「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた企業に与えられるマークです。

くるみん

 

背景には、仕事と子育てを支援することで少子化対策に繋げようという狙いがあります。

 

認定基準には、男性・女性社員における育児休業の取得割合やコンプライアンス遵守などがあり、お子さまがいらっしゃる方がより働きやすい企業を選ぶ際の指標となります。

 

プラチナくるみんマークは、くるみんマークより更に高い水準の取り組みを行っている企業に対して与えられるマークです。

 

仕事と家庭の両立を目指す方はこのマークがある企業を探しましょう!

 

えるぼしマーク・プラチナえるぼしマーク

えるぼしマークとは、女性活躍推進法に基づいて一定の基準を満たした企業に与えられるマークです。

 

えるぼしマークは3段階に分かれており、その更に積極的な取り組みを行っている企業にプラチナえるぼしマークが与えられます。

えるぼし
引用元:えるぼし認定、プラチナえるぼし認定 PDF

認定基準には、「男女の平均勤続年数が同程度であること」、「管理職の女性割合が平均以上であること」などがあります。

 

近年、共働き世帯も増え優秀な女性も沢山いるにも関わらず、管理職になるのは男性ばかり…という企業は多く存在しています。

 

そのような従来の体質から脱却する為に誕生したマークで、キャリアウーマンとして活躍していきたい方はこのマークがある企業を探しましょう!

 

ホワイト企業アワードに選ばれているか

ホワイト企業アワードとは、一般財団法人日本次世代企業普及機構が審査・認定しています。

ホワイト企業アワード

認定基準は、70設問を7つの項目(ワークライフバランス、働きがいなど)に分け、取り組みの有無を厳しく確認しています。

 

2021年上期でいうと、㈱ニトリホールディングスなど20社が認定されています。

 

口コミやSNSでの評価はどうか

私は、新卒就活時・転職時はopenworkキャリコネを活用していましたが、元社員などの生の声が書かれているので大変参考になります。

 

特に個人的にはopenworkを気に入っていて、openworkで見ていた口コミ内容と、実際に現職へ転職した際に感じた内容に大きなギャップがありませんでした。

 

その企業で働いていた方の生の声を聞けるのは大変貴重なのでぜひ活用して下さい。

 

また、TwitterなどのSNSで炎上が起きていないか、悪評が立っていないかは確認しておくと良いでしょう。

 

ホワイト企業に採用されるにはどうするべきか

転職

結論、徹底的な自己分析と企業研究を行いましょう。

 

なぜなら、ホワイト企業は競争率も高く、他者と差別化できるポイントが無ければあっさり落とされてしまうからです。

 

具体的には、下記のようにアピールすると効果的です。

自己分析をし『転職の軸』を決め、軸と志望動機に一貫性をもたせる

これまでのあなたの経験をどのように活かせるか論理的にアピール

企業HPや決算情報で気になる点を面接中の雑談や逆質問でアピール

 

自己分析や、業務の棚卸のやり方は以下記事をご参照下さい!

 

ホワイト企業で働きたいなら転職エージェントの活用が必須

転職

転職エージェントって何?という方はコチラの記事をご参照下さい!
筆者YU

 

転職を検討されている方で、ホワイト企業に入社したい方は転職エージェントの活用は必須です。

 

なぜなら、転職エージェントには「非公開求人」と呼ばれる転職エージェント経由でしか応募できない企業が多く存在するからです。

 

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総まとめ

ホワイト企業

本記事での要点を下記にまとめます。

・ホワイト企業には定義がある。(安全衛生優良企業公表制度)

・ホワイト企業を見分ける一般的な特徴7つ

・求人票からホワイト企業を見分けるポイント4つ

・その他ホワイト企業を見分けるポイント3つ

・ホワイト企業に採用されるには深い自己分析が必須(別記事紹介あり)

・ホワイト企業で働きたいなら転職エージェントの非公開求人を紹介してもらおう

 

本記事を少しでも参考にして頂き、ホワイト企業へ入社されることをお祈りしています!

 

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  • この記事を書いた人

ジョブクリーン編集部

編集長YUの経歴:上場銀行▶上場メーカー | ハイクラス転職活動経験あり | 自身の体験に基づいた転職・退職の記事を投稿 | 転職記事に関しては500名以上の転職成功実績をもつ『某大手現役キャリアアドバイザー』に監修済